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ジーコ・マラドーナ・プラティニ世代ですが、ドリームチームでバルサにはまりました。サッカーなら何でも好きですが、日常はキンチョウ・長居で今年も8番でセレッソです。

2016年8月27日土曜日

清武の1G1Aを含む攻撃陣の爆発でセビージャがエスパニョールとの打ち合いを制す


リーガ・エスパニョーラ第1節 セビージャ対エスパニョール

リーガ・エスパニョーラ2016/17シーズン開幕戦。清武弘嗣の加入したセビージャは本拠地サンチェス・ピスファンで大型補強を敢行しているエスパニョールと対戦。セビージャは立ち上がりにミスから失点をしてしまうが、サンパオリ監督の目指す攻撃サッカーが爆発し壮絶な打ち合いの末6-4でセビージャが勝利。開幕スタメンを掴んだ清武は90分間チームを牽引し続け1ゴール1アシストと結果を残した。

スターティングメンバー

清武が今シーズンから加入するセビージャはハノーファーに比べてチームの格が1つも2つも上のクラブで、また監督がサンパオリに代わり、さらに今シーズン加入直後に負傷離脱した事もあってチームの中での立ち位置がどうなるかに不安があったが、レアル・マドリードとのUEFAスーパーカップ、バルセロナとのスーペルコパ(ファーストレグ)と先発フル出場を果たし、チームの期待の大きさを感じさせたプレシーズン。開幕戦でも清武はやはり先発の座をつかみとった。
セビージャのシステムは中盤がダイヤモンド型の4-4-2。清武のポジションは中盤の右。サンパオリのやり方ではここは右SHというよりも右のセントラルハーフという位置づけとなる。
またこの試合で左SBに入ったのは昨シーズンはサイドアタッカーとしてプレーしていたビトロ。トレムリナス、エスクデロと左SBが本職の2人が共に怪我で離脱している影響もあるが、この起用にサンパオリらしさがかいま見える。
一方のエスパニョールは、昨シーズンの最終戦となったエイバル戦で中国系の女性シンガーが試合前に歌っていた映像を覚えている方もおられるかもしれませんが、中国資本がチームに入った事で今シーズンは積極的に大型補強を敢行。監督にはバレンシアやアトレティコ・マドリード時代のソリッドなチーム作りが印象深いキケ・サンチェス・フローレスが就任。
そしてリーガでの実績がある、GKロベルト・ヒメーネス、ハビ・フエゴ、デミチェリス、レジェス、ピアッティ、レオ・バチストンらを獲得し、注目を集めています。
エスパニョールのシステムはキケ・サンチェス・フローレスのチームですからやはり4-4-2。組織的な守備をベースにした戦い方を狙ってくると予想される。

新監督に率いられている両チームながらどちらも立ち上がりからそれぞれのチームが目指すスタイルを発揮する濃厚なゲームを見せる。
エスパニョールはボール保持にこだわらず4-4-2のバランスの良いブロックから両サイドが縦に素早く出て行くスタイル。一方のセビージャはボール保持にこだわり、マイボールになるとポジションを動かしポジショニングで相手のブロックを動かして攻め、ボールを失うと人数をかけている前線で素早く守備をするスタイル。
対象的な考え方で作られた両チームで、最初にペースを握ったのはセビージャの方だった。

セビージャの攻撃のポイントはエスパニョールの中盤の4枚に対して上がった両SBと中盤の清武、フランコ・バスケス、サラビアの5枚で数的有利を作り相手に選択を迫るビルドアップ。
中盤の5人はエスパニョールの中盤4枚に対して間にポジションをとり、2CBとエンゾンジの3枚がボールを運んだ所から中盤のポジションのズレからボールを動かし、最終ラインが喰い付いた所で2トップや中盤の3人がそのスペースに出て行く。
またビルドアップのスタート時点から自陣に3人・敵陣に7人という形を取っている為、前線でボールを失っても守備の切り替えが速く上手く行けばそこから守備が出来る。
これでセビージャは立ち上がりからチャンスを作り、6分には清武のクロスからビエットがシュートを放つもロベルト・ヒメーネスがスーパーセーブを見せる。
セビージャが前線に人数をかけるなら4-4-2のブロックでそれに対応するのはエスパニョール。
セビージャの自陣3人・敵陣7人でのビルドアップは前線までボールが運ぶ事ができれば高い位置で守備ができるが、ビルドアップのスタート地点でボールを奪われるとどうしてもピンチに繋がり、そしてその形が整備できているのがエスパニョール。
前半8分にビルドアップのミスからボールを奪われるとサイドのスペースを縦に使われCBがサイドに引っ張られた所での折り返しにピアッティが飛び込みエスパニョールがカウンターで先制する。

とはいえそんなカウンターでの1失点では下をむいたりしないのがサンパオリのセビージャ。前半10分にはスタンドから拍手が起こるほどの猛攻を見せ、前半16分に一旦CBとSBの間をベン・イェデルが突いてから再びサイドに展開し上げたマリアーノのクロスにサラビアが頭で合わせてセビージャが同点に。さらに前半22分には右足のキッカーを任されている清武のCKからビエットが頭で合わせ2-1とセビージャが一気に逆転する。

しかしエスパニョールも黙ってはいない。
前半26分にビルドアップを奪ったエスパニョールが再び電光石火のカウンター、左サイドからのクロスを大外でビトロが戻りきる前にエルナン・ペレスが縦に飛び出して合わせ2-2の同点に。さらに44分またもや電光石火のカウンターからこぼれ球の折り返しをピボーテのビクトル・サンチェスが決めて2-3とエスパニョールが逆転するが、前半アディショナルタイムの46分にサラビアのCKからビエットが詰めてセビージャが同点に。
前半だけで3-3というすさまじい試合となる。

後半に入っても攻撃の手を緩める気配すらないセビージャ。後半9分にサラビアからの折り返しを中央に入った清武がスルー、その後ろからフランコ・バスケスが決めて4-3とセビージャが再逆転。さらに後半21分にはサラビアのスルーパスからベン・イェデルが決めて5-3。極めつけは中盤でエンゾンジがボールを奪ったカウンターからフランコ・バスケスのスルーパスに清武が抜け出しゴール。清武は開幕戦で大久保嘉人以来のデビュー戦1ゴール1アシストと結果を残すプレーを見せつけた。
後半34分には清武のミスパスからジェラール・モレーノが決めて6-4とエスパニョールが1点を返すものの試合はそのまま終了。
サンパオリージョのセビージャはその魅力を存分に発揮し、そしてその中心選手として清武がプレーし勝利した。

UEFAスーパーカップ、スーペルコパファーストレグにつづいてこの試合でもフル出場を果たした清武は、リーガ・エスパニョーラとスペイン紙『マルカ』でもベストイレブンに選ばれる大活躍。素晴らしい試合を中心選手して作り出した。




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